おはようございます!そうすけです!
運営者:そうすけ
愛媛出身の30代のブロガー兼ソフトウェアエンジニア。
フロントエンド・API開発を行っています。
ITエンジニアとしての暮らしやキャリアなどの発信をしています。
趣味はガジェットと植物。
東京のIT企業に転職し、自社開発のWEBエンジニアとして3か月立ちました。
その前は地方のメーカーで未経験から約1年半社内SEとして勤務してました。
入って3か月経つと、業務にも少しずつ慣れてきて、色々感じるところがあります。
転職して良かったと感じることも多いですが、気になることやつらいことも少なからず、あります。
社内SEやWEBエンジニアも人気の職種になってきてるので、
実際転職してみてどうなの?
というところの口コミは気になる方もいると思います。
なので本記事では、メーカーの社内SEから都内IT企業のWEBエンジニアになってみて、良かった点と気になった点をまとめてみました。
- 転職したことがない方
- 大手メーカーとITベンチャーの雰囲気の違いを見てみたい方
- ITキャリアチェンジを考えている方
- 30代の転職のリアルを見てみたい方
- 社内SEの方
- WEBエンジニアになりたい方
このような方は参考になると思いますので、長いですが最後まで見て頂けると幸いです😊
結論:やっぱり転職してよかった
結論から言うと、転職して本当に良かったです。
地方の安定した環境や人間関係を離れることに不安はありましたが、それ以上に今はスキル向上の実感と刺激的な環境にやりがいを感じています。
なぜ転職したのかは過去記事にまとめていますが、ザックリいうとキャリアの方向性と給与です。
以下に、プラスに感じたことと気になったことをそれぞれ詳しくまとめます。
※前職と比較してますが、どこがいい・悪いという話ではないです。
人生のフェーズによって、大切にしたいことは変わりますし、
あくまで、今の自分とマッチするかどうかという視点でみています。
自分の中でプラスに感じたこと
1. 働き方の自由度が上がった
今の会社ではフレックスタイムやリモートワークなので、自分のペースで働くことができかなり自由度が上がりました。
メーカーの社内SEの勤務形態は、ほとんどがオフィス勤務で、フレックス制度もなく、1日8時間以上の労働が当たり前でした。
会社の規模が1000人以上と大きくなると、思想やルールを統制・管理しないと組織として成り立ちません。
いろんな価値観の人を終身的に雇用していくために、大企業は一律の強いルールで社員を縛る必要があります。
また社内SEだと、営業・工場など、ほかの社員の働き方に合わせて全員出社しないといけないので、
「エンジニアだけリモートワークなんて不平等だ!」
という文句があり、社員の全体最適を求める方針もあって、難しかったです。
フレックスは合計勤務時間が月の所定時間を満たせば、出勤・退勤時間はいつでもいいです。
(例:稼働日20日なら8時間×20で160時間)
リモートもフルリモートではないですが、週3はリモートなので家のPCから勤務できます。
- 市役所関連で午前中に外出しなければならなかったとき、午後からリモートワーク
- 朝7時に出勤して、午後4時には退勤してジム
- 前日10時間働いたときは翌日6時間勤務など
通勤時間がないのが、まじで大きい。。
リモートワーク、フレックス勤務はやっぱりすばらしい。
2. 開発に専念できる
社内SE時代の、変な問い合わせ対応や謎の調整仕事は減りました。
社内SEの仕事は会社のIT運用管理をすべて行うこと、WEBエンジニアはWEB上のソフトウェア開発を行う仕事です。
- 社内SE
- 社内向けシステムの開発・運用
- 社員のハード・ソフトウェアの両方を扱う
- 社内のインフラ・データベース処理が主な業務
- WEBエンジニア
- 外部向けのWebアプリ開発が主な業務
- ソフトウェア開発に特化
- 収益を生むプロダクト開発が目的
社内SE時代は、問い合わせ対応やヘルプデスク、トラブルシューティングなど、社内のIT業務すべてだったので、開発以外の業務が多くを占めていました。
特に急なトラブル対応やユーザーからの問い合わせが重なることが多いのです。
エクセルの使い方がわからない、何とかして!怒
はい、少々お待ちください!
(Google検索してたらでるのに。。)
そして一番やりたかったソフトウェア開発も、実際のところ外注がほとんどでした。
大企業のようにお金があると、委託したほうが楽だからです。
正直、開発業務とは違う方向に時間が取られている感覚が強く、モチベーションが落ちていったのも事実です。
現職ははITインフラ設備、社内システム運用、開発エンジニアは業務が分担されています。
なので今は、WEBエンジニアとして開発業務に集中することができます。
日々の業務では、設計やコーディング、レビューといった技術的なタスクが中心です。
そして自社開発なので、請負構造がなく、無理な納期もありません。
システム設計を考えたりプログラミングしたり、本来やりたかったソフトウェア開発業務に注力できています。
【コラム:社員のITリテラシー】
これは余談ですが、IT業界だけあって社員のITリテラシーの違いは大きいです。
it企業はそもそもPCの扱いに慣れている人が多く、自分で調べて問題を解決できるタイプの人が多い印象です。
システムの改修の難しさも理解している方が多いので、納期も融通が利きます。
対して社内SEのときに基本的に問い合わせてくる内容は、Google検索やChatgptに聞けば、大体のことは解決できる内容です。
わからないのではなく、
一度自分で調べて問題を整理し、
思考するというステップができない、
あるいはサボっている
という方が多い印象でした。
※ITリテラシーがあることがすべてではないです。本質は、自己解決してみようというマインドがあるかないかと思ってます。
3. 技術スキルが上がった
日々新しいことに触れる機会が多く、成長スピードが加速しているのを感じます。
WEBエンジニアの仕事は、フロントエンドからバックエンド、インフラまで、幅広い知識が求められます。
これまでは業務系システムの開発が中心で、SQLやローコードツールによるデータ処理がメインでした。
いまはフロントエンド(ブラウザ画面)・API等のバックエンド(アプリのデータ処理)の開発担当しています。
例えば、VueやReactなどのコンポーネントの状態管理や、PHPやNode.jsでのサーバーサイド開発、AWSの知識を深めるなどです。
前職は楽々フレームワーク2という20年以上前に作られた超古いローコードツールが社内のスタンダードでした。
ITでは言語でも5年たったら超古いと言われる世界ですが、その非ではなくいつサポートがきれてもおかしくなかったです。
あと、ITでは当たり前に使用されるバージョン管理ツール(Git)を使ってないのは、古いという以前に危機感を覚えました。。
業界スタンダードな技術から遠く遅れてたのを、離れてみた今でも痛感します。
ここでエンジニアを極めても、他の会社で通用するのか?感はありました。
現職では自分の学んだことがすぐに業務で使えるため、「勉強しても無駄にならない」というモチベーションも大きいです。
4. 周りが優秀で意識が高い
大手メーカーでは「安定志向」の方が多かった一方、今は「自立志向」が強い人が集まっています。
これまでの職場では「安定志向」の方が多く、自分を成長させるために自己研鑽する人は多くない印象でした。
しかし今の環境では、成長意欲の高い優秀な人が多く在籍しています。
ITのように明らかな成長産業にビジネスチャンスを感じる思考の人が集まりやすいからだと思います。
例えば、同僚はこんな人たちです。
- 旧帝大の天才的に頭いい人
- 有名IT企業の前線にいた人
- デザイン・広告提案ができる人
- IT書籍を出版して副業してる人
- 社長としてIT企業を作ってきた人
こういった経歴を持つ人が、日々努力をしながら仕事をしています。
ほぼ私と同じ年齢なのですが、エンジニア兼ビジネスマンとしてレベルが高い人が多いです。
その上、日本語に加えて、英語・中国語が扱える方も多く、みな語学力も高い。
海外出身のメンバーも多く、中国語や英語が飛び交う職場で、野心が強い人も多いです。
チーム内では、技術的な議論や「もっと効率の良い方法はないか?」といった改善意識が常に飛び交っています。
自分も「もっと成長しなければ」と自然に刺激を受ける環境です。
こういった刺激的な環境は、田舎の企業では感じられなかった経験ができていると感じています。
5. 思ったより周りが優しい
ガチガチの開発現場を想像していましたが、実際はチームワークを重視する文化がありました。
困ったときは素直に相談できる環境です。
質問すれば丁寧に教えてくれますし、「心理的安全性」の高い環境が整っています。
特にリモートワークが浸透しているからこそ、チーム内のコミュニケーションを大切にする文化が根付いているのだと感じます。
「WEBエンジニアはピリピリしているのでは?」というイメージがありましたが、実際は逆でした。
6.給与が上がった
シンプルに給与増えました。
5年かかって昇進してもらえる金額が、転職活動を頑張ると1年で上がりました。
転職前提の世の中で、サラリーマンは昇進ではなく転職の方が給与が上がりやすいという現実があります。
私の例だと、メーカーにいるとエンジニアは事務職としてしか扱ってくれれませんでした。
対してソフトウェア会社にいくと開発職として扱ってくれるので待遇が良くなり、年収があがりました。
もちろん仕事はお金がすべてではないのですが、お金より大切なことをより大切にするために、お金を稼ぐことを大事に思っています。
自分という唯一の商品をどの市場で売るのかがいかに重要かを、実体験として学ぶことができました。
気になったこと
いいことばかり書きましたが、辛いこともあります。
1. 周りが優秀すぎて自己肯定感が下がる
例えるなら、草野球チームから社会人野球チームに移籍したようなものです。
WEBエンジニアの現場は、努力・勉強して当たり前の世界です。
そのため高いスキルを持つ人が多く、ついていくのに必死です。
社内SEだと、業務内・業務外の時間で努力すれば知識やITスキルがある人になってました。
もちろん大変でしたが、アプリやエクセルを勉強すれば、社内で詳しい人になれました。
しかし現職では、みな努力を惜しみません。
業務外でもキャッチアップを怠りません。
20代から、積み上げてきた人たちばかりです。
それなりに努力はしてきたつもりですが、おのずと私は普通の人になります。
人と比べて落ち込むこと、あります。
もちろん覚悟はしていたのである意味ギャップはなかったですが、人間そこまで強い生き物ではないです。
理性ではわかってても、人間は社会性の生き物なので、本能的に比べてしまいます。
私も休みの日や仕事終わった後も寝るまで勉強したり、AIの力を頼りながらなんとか食らいついてます。
ただ問題解決能力や課題を発見する着眼点など、経験がものをいう部分は中々追いつけません。
人と比べてしまう。
2. コードがカオス
大規模なWEBサービスでは、長年にわたる追加開発や仕様変更が積み重なり、コードが複雑になるのは避けられません。
ハウルの城の部品は、つぎはぎで作られていて、絶妙なバランスで全部繋がっています。
どこか一つでも壊れると、他の部分にも影響が出ます。
例えば、足を支えるパーツの一部が動かなくなると、城全体が進めなくなります。
システムでも、どこかの部品が壊れると、それに依存する他の部分が動かなくなることがあります。
YoutubeやLineなど大規模なアプリケーションをみるとエンジニアの血の涙が見えます。
例えば、ある機能の変更を担当した際、コードの中に同じ処理が複数箇所に書かれているのを発見しました。
一見すると無関係に見える部分が連動しており、修正するたびに「ここも直さなければならないのか?」と思うことが多々ありました。
複雑な案件だと、原因を見つけるのに平気で1日かかったりします。
ただ段々と歴史的経緯が分かるようになり、リファクタリング(再構築)を提案する余裕も出てきました。
こういったシステム設計の重要性は、どこにいっても大事だと痛感しました。
3. IT業界英語・カタカナ多すぎ問題
WEB業界特有の用語や、ビジネス用語がでていて、何のことかさっぱり分かりませんでした。
例えば、ミーティングで説明を聞いた際、どれも初耳の言葉で、最初は会議の内容を理解するのに苦労しました。
「このKPIを基にOKRを設定し、YoYでグロース市場をレビューし、要件コンファームしときます👓」
え、リアルなルー大柴やん…
しかし、話がついていけないのはよくありません。
分からない用語をその場でメモし、ミーティング後に調べたり、チームメンバーに確認することで、少しずつ意味が分かるようになりました。
この知識が増えるにつれ、会話の流れやプロジェクトの背景がつかめるようになり、業務内容への理解が大きく進みました。
4.ビジネス志向が求められる
技術に加えて、エンジニアの枠を超えたビジネス力が求められます。
WEBエンジニアの仕事は、単にコードを書くことだけではありません。
WEBエンジニアとして求められるのは、ソフトウェアサービスの目的やビジネス的な意図を理解し、それに基づいて最適な提案ができる能力です。
むしろ技術単体はできて当たり前で、技術にこだわることは、ある意味自己満ともとらえられます。
とくに自社サービスの開発は利益と直結するため、社内SEや業務委託よりも特にその色は強いです。
私は技術を学び、技術で問題を解決することに魅力を感じてきたので、「技術だけでは成長できないのか?」という葛藤がありました。
ビジネスと芸術を比べるとわかりやすいです。
ギターに例えるなら、動画を撮影して実際に多くの人に見てもらって収益を上げたいと思ったとします。
そうなると自分が好きな曲よりも、今流行ってる曲を弾くとか・PV撮影ににこだわるとか、「売れるように、求められたものを見せる」ことが求められますよね。
聞き手は、「弾き手の好きな曲」「弾くため技術」を求めていません。総合的なエンタメを求めてます。
でも弾き手が本当に心から楽しいと思う時間は、「好きな曲をひくこと」です。
エンジニアに話を戻すと、プロジェクトに興味がなかったりすると、「やりたいこと」ではなくなるので、しんどい部分があります。
ただどれだけビジネス側に歩み寄れるかが、エンジニアの価値になることも理解してます。
技術とビジネスの両方のバランスを取りとっていくことが、今後の成長に繋がると感じています。
転職して一番思うこと:結局またキャリアに迷う
転職して目標達成したばかりですが、今も次の目標を探している自分がいます。
その理由は主に3つあります。
選択肢の多さ
エンジニアの働き方は多様化していて、会社員、フリーランス、起業、副業と、どんな道も選べる自由があります。
今後もIT技術はどんどん発展し、会社求人は多く売り手市場は続いてます。
またエンジニアは個人でシステムをつくれるので、アイディアさえあればPC一台で収益モデルを作ることも可能です。
工場で働いていた時と比べると、本当にありがたい悩みだと思います。
でも、その分「自分にとって何がベストなのか」迷います。
30代前半という限られた時間の中で、焦ってますし、最適な選択を決められずにいます。
自己理解の難しさ
エンジニアを心から突き詰めたいか、考えることがあります。
なぜ悩むかというと、その道を人より究めていくということは、何かを犠牲にする必要があるからです。
ソフトウェアエンジニアの道は、海外では弁護士や医者と同じ職業とされてるくらい、膨大な学習が必要です。
例えば好きなギター。ITの勉強しているので前より全然弾けてないです。
自分はシステムエンジニアリングが一番好きかというと、面白いんだけど、TOPではありません。
本当はギターを弾いたり、DIYしたり、気ままにブログで自己表現したり、色んな事が好きなのです。
少なくとも業務としてやっていけるレベルにはなれたし、仕事が苦になりませんし、適正はあると感じています。
そして今はエンジニアとして稼げることがモチベーションになっています。
でも、それって本当に好きだからなのか、それとも稼げることが好きなだけなのか、曖昧で、自分のことがまだよくわかっていません。
AIの発展
AIの最新動向を知る業界にいるわけですが、かなりすごいです。人間の脳をもう超えてます。
AIがコードを書ける時代になってます。
システム開発が効率化する中で、「純粋なプログラミング力がどれほど重要なのか」が不透明です。
ただ実務レベルでいうと、実際に「良いアウトプット」を得るには「良いインプット」が必要です。
その部分はエンジニアの知識がないと成り立たないので、結局コードを書く力が必要です。
よく世間でエンジニア不要論が盛り上がってます、働き方は変わるインパクトはあるものの、不要にはなりません。
ニュースはバズってなんぼ。あくまで表面的な発信しかできてません。
AIを業務で実際に使ってみるとよくわかります。
ただ明らかにプログラムの技術が人による差分がなくなってきているのも事実。
これは悩ましい問題でもありますが、AIを扱えるのもエンジニアなので、チャンスでもあります。
過去の常識がどんどん崩れてる中で、これからどんなスキルを深めるべきか、悩ましい状況です。
まとめ
転職して3ヶ月が経ち、大きな成長を感じています。
社内SEとは別のキャリアにずらすことで、技術スキルが向上し、フレックス勤務やリモートワークにより働き方も自由になりました。
ブラック企業でもなく恵まれた環境にいると思います。
来たかった東京にも来れて、生活には不自由ない程度にお金ももらえています。
過去の自分が、目指していた場所にいると感じていて毎日が楽しいです。
今は自分との対話に集中
一方で、優秀な同僚たちに圧倒される場面も多く、学び続けても追いつけないとも感じています。
ただ、人と比較することは意味がなく、上には上がいる世界で人と比べて続けるとキリがなく、心を壊します。
問題は自分と対話して、自分の目標に対して、壁を日々乗り越えることです。
3か月たって感じたのは、つまるところジョジョ第4部の岸部露伴の精神です。
他人を負かすってのはそんなにむずかしい事じゃあないんだ………
もっとも『むずかしい事』は!
いいかい!もっとも『むずかしい事』は!
『自分を乗り越える事』さ!
ぼくは自分の『運』をこれから乗り越える!!
自分の強みは、コツコツ地道に、時に柔軟に、決めたことを続けることです。
この特性は、継続的に学ぶ必要があるエンジニアとすごく相性がいいと感じてます。
ただ環境的に人と比べてしまいそうになります。
あくまで自分軸でやっていくことの大切さを自分に言い聞かせています。
おまけ
最近、アウフグースなるものを初めて体験して依頼、ハマってます。
サウナ内でクソアツい熱風を浴びる文化です。
ギリギリまで我慢して追い込んで、やけど寸前で水風呂に飛び込んでハイになるの、最高です。
そのあと、辛いタンタンメンと麻婆豆腐を食べて追い込む。
最高に幸せです。
東京は娯楽が多すぎます。
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