おはようございます!そうすけです!
運営者:そうすけ
30代のブロガーとエンジニア。
工場勤務→情シス→ソフトウェアエンジニア
主にフロントエンド開発を行っています。
趣味はガジェットと植物。
この記事は大学院進学について、真剣に迷っている大学生に向けて書いています。
私も、かつて同じように大学院進学に悩み、決断を迫られた一人でした。
相談する人もいなかったため、当時こんな記事があればいいなと思って記事を書きました。
あっという間に終わってしまう大学4年間。
研究や授業、サークル、アルバイトなど多忙な日々の中、気がつけば進路選択のタイミングがやってきます。
ふと気づくと「就職」か「大学院進学」かという選択が目の前にやってくるんですよね。
この記事を見てる自体、事前調査という行動ができる自体すごく優秀な方かと思います。
「大学院に行けば専門性が深まる」
「就職に有利になる」
周囲には言葉をかけてくる人が多く、進学が「当たり前」のように感じていました。
ですが、もしあなたが農学部や水産学系の生物系の大学院進学を考えているなら、オススメしないです。
実際に大学院に行った私が、農学部・水産学部の人が大学院に行くべきでない理由について解説していきます。
私自身水産学部でなんとなく大学院に進学して就職した30歳です。
その後私含め他の高学歴の院卒の同級生が、どんな人生を送っているのか見てきました。
私や周りが体験した「進学後に後悔した現実」をお話ししていきます。
先を行く先輩として、少なからず参考になるはずです!
結論
生物系・農学系の進学はオススメしない
現代において、農学部・水産学部は大学院行くメリットがないのでオススメしません。
よく理系の大学院はいったほうがいい、とひとくくりにされますが、工学系と農学系の大学院進学は有利さが違います。
特に就職に有利だからなりたいと将来の投資として進学する方、学生気分をもう少し楽しみたいと思われる方は、本当にオススメしないです。
私がこう断言するのは、私自身が実際に生物系の大学院へ進学し、進学が必ずしも有利ではなかったと感じているからです。
大学や大学教授を信用してはいけない
大学職員は教授は、大学という機関から給与をもらっている以上、自分にメリットのある発言しません。
焼肉屋さんに「ここで焼肉食べた方がいいですか?」と聞いているようなもので、それは絶対食べた方がいいよ、というのは当たり前です。
大学側は、お金が大学を払ってくれるお客さんにいてほしいですし、研究室にとっては身銭を切った研究員がいてくれるので安い労働力を得ることができます。
でも、そのお金は家族や自分の時間、つまり命を削って生み出したお金です。
奨学金も借金なので、未来の自分の時間の命を削って今を生きている、とも言えます。
金銭的余裕がある人も安易に進学するのもいいですが、お金以外にも大学院に行く自分へのデメリットは大きく、知っておくべきです。
大学側はあなたの将来を考えてではなく、自分にメリットがある発信しかしないです。
記事を書くにあたって大学側の記事を調べてみましたが、進学を進める記事ばかりでした。
大学院進学はやめておくべき理由
構造的に幸せになりにくい3つの条件がそろっている
大学院生活は、幸福に不可欠な「社会資本」「人的資本」「金銭的資本」の3つを犠牲にしやすい環境です。
社会資本:自分を助けてくれる友達や知り合い、そして人と人のつながりのことです。
人的資本:自分がもっている知識やスキル、そして健康など「自分自身の力」や「稼ぐ能力」のことです。
金銭的資本:生活や将来のための「お金」のことです。
3つが欠けた生活は、将来の幸福や満足感を犠牲にしているように感じることが多くなります。
社会資本の欠如
研究室にこもりがちで、社会との接点が減り、同年代が築く人脈や経験の積み重ねに遅れを感じることが多いです。
研究は孤独との戦いです。結果を出すために狭い部屋でずっと孤独に実験を続けます。
毎日実験や論文執筆に追われる中で、「今やっている研究が世の中にどう役立つのか」が見えなくなっていきました。
俺はいい年こいて、なにやってんだろう、といった感じ😂
自分が何のために頑張っているのか、社会にどう貢献できているのか、何のために生きているのかわからなくなります。
結果を出そうと、頑張れば頑張るほど、苦しくなりました。
先に就職した友人たちが企業で働き、目に見える成果を上げたり、社会で実感を伴う経験をしている様子を聞くたびに、自分だけが取り残されているように感じました。
実際、私もこの「貢献実感の薄さ」に苦しみ、ついには精神的に参ってしまい、軽い鬱を経験しました。
私だけではなく、周りの友達も鬱になり、自殺を図ろうとしたり、精神を壊して中退する人もいました。
それが日に日にストレスになり、まるで暗いトンネルを彷徨うような気持ちに陥りました。
「自分の研究には本当に価値があるのだろうか?」「このまま続ける意味があるのか?」と、毎日のように自問自答を繰り返す日々でした。
人的資本の消耗
専門性は深まりますが、必ずしも社会で役立つとは限りません。
社会に出て役立たなかったので、仕事の合間をぬって勉強しなおしITエンジニアになりました。
また長時間労働で健康を損ないやすく、自己成長が停滞しがちです。
生物系の研究室での生活は想像以上に厳しいものでした。
工学部は機械相手なのでスケジュールを立てやすいですが、生物系は生き物相手です。
生物系は飼育実験や細胞の管理も多く、毎日の経過観察やメンテナンスが必要になることが多く、年中研究室にいくことになりがちです。
お金もないので、健康的な食事や定期的な通院なども難しくなります。
実際アトピーが悪化し、人前に出るのもつらかったです。
研究員としてフルタイムで働いているのに、労働時間が長く、休日がほとんどない「無給で無休の労働者」として過ごす感覚がありました。
思い返すと3つすべてかけていました。。
生物系の大学院生活は3つの幸福の資本がかけやすいから、おすすめしないです
金銭的資本の不足
収入がなく、奨学金の負担が将来に重くのしかかります。
忙しいのでバイトができませんので、収入は親と奨学金が頼りになってきます。
そんな生活は自立とは程遠く、安定した収入を得る同年代と比べて経済的に不安が強まりがちです。
自分はいい年して親のすねをかじって、また奨学金という借金が日に日に増えていく。
だけどバイトなど働く時間はないと、自己肯定感の低下と金銭的不安が負のスパイラルでどんどん大きくなります。
研究のためなら仕方ないと自分に言い聞かせましたが、心のどこかでは「本当にこれでいいのか」と疑問を感じ続けていたのです。
借金総額450万・貯金8万円・収入ゼロの生活は本当に精神的に苦しく、毎日不安で仕方なかったです。
仕事が見つからない
生物系の専門性を深めても、特に日本の就職市場では工学分野ほど産業、つまり就職先の仕事内容に直接結びつきにくいです。
工学部や情報系のように、技術やスキルがそのまま産業に応用されやすい分野と違って、生物系は基礎研究がメインで、実用的な成果が見えるまでに時間がかかるケースが多いです。
ビジネスとしては早くお金になることに時間を掛けないと、会社がつぶれてしまうので、基礎研究は営利活動としてそもそも不向きになります。
製薬やバイオテクノロジーなど応用がある分野もありますが、職種やキャリアが限定されてしまいがちですし、就職の窓口が狭いことも事実です。
特にメーカー以外の就職口が限られており、就職活動で苦労することも珍しくありません。
実際に30歳になって専門性とスキルを生かした生物の仕事をしている人は、周りに一人もいません。
生物系で東大・京大院卒の友達も職場の同期でいますが、就職先がないので同じメーカーに集まったとのことで、私たちと同じ給与で働いています。
生物額は学問としては興味深いことも多いですが、卒業後のキャリアに直結しにくいのが現状です。
2年間で大きな研究はできない
農学部や水産学部の大学院では、多くの研究が2年間という短期間で完結しなければなりません。
論文執筆や就職活動も含めると、潤沢に研究できるのは修士1年くらいです。
このため、着手できる研究も小規模になりやすく、期待したような大きな成果を出すことが難しい場合が多いです。
研究成果が出ないことで、やりがいを感じにくくなることもあります。
奨学金と学費が増え、自分または家族が本当に苦しい思いをする
大学院では、学費や生活費に加えて、奨学金の返済など、金銭的な負担が増えます。
学費などのお金は家族や自分の時間、つまり命を削って生み出したお金です。
奨学金も借金なので、未来の自分の時間の命を削っているのと同じ。
特に利子有の奨学金を多額借りている人は、油断すると本気で取り返しがつかなくなります。
JASSOの平均利息1.5%で返済は20年かけて毎月2万と仮定しますと、総額460万と約60万膨らみます。
24歳で卒業するとすると、44歳までずっと借金を背負うことになります。
お金が必要な若い20年間を大学院のために犠牲に借金してしまうのは、本当にダメージが大きいです。
家族に経済的な支援を頼らざるを得ない場合も多く、そのことで家庭内にプレッシャーがかかる場合も少なくありません。
親が学生ローンを借りて進学させ、老後資金がない方も本当によく見かけます。
収入のない大学院生としての生活は経済的にも精神的にも負荷が大きく、将来的な負担が長引くことも考慮しておくべきです。
本当に進学するか迷う人におすすめしたいアクションプラン
進学するか迷っているなら、まず知るところからです。
進学したその先で、どんなメリットや仕事があるのか、どんな働き方なのか知ることで、前よりも後悔のない判断ができるようになります。
無料のキャリアアドバイザーに相談しよう
農学部や水産学部って、卒業後のキャリアが明確じゃないことが多いですよね。
そんなときは、無料のキャリアアドバイザーに相談するのがオススメです。
プロのアドバイザーは、あなたの現状を理解し、キャリアパスを一緒に考えてくれます。
大学院に進学するメリットやデメリットを含め、リアルな情報を手に入れるチャンスです。
自分に合った選択肢を見つけるためにも、ぜひ活用してみてください
ITなど他の職業分野を視野に入れる
農学や水産学の知識を持っている方も、実はそれを活かしてITやエンジニアリングの道も選べます。
現在、IT系の職業は需要が高まっていて、キャリアチェンジも容易です。
専門以外のスキルを身につけることで、将来的に選択肢が増えるのは間違いなし。
社会に出てからですが、私自身もこの道を選んだ経験があり、農学部の学生にはぜひこのルートをおすすめしたいです。
ITキャリアチェンジは私自身が行ったので、農学部の学生にはマジでおすすめしたいです。
インターンに行く
理論だけじゃなく、実践も大事です。
インターンに参加することで、業界のリアルを体感し、自分のやりたいことを見つける大きなチャンスになります。
実際の職場での経験は、学びや気づきを与えてくれるし、進学するかどうかの判断材料にもなるはず。
興味のある分野のインターンに飛び込んで、あなたの未来を切り拓く一歩を踏み出してみてください!
まとめ:自分の将来をよく見つめ、慎重に選択を
- 構造的に3つの幸福の資本を失いやすい
- 研究を生かした仕事が見つからないと思った方がいい
- 奨学金や学費と家族や将来の自分に大きな負担がかかる
- 2年間で大きな研究はできない
- キャリアパスについて具体的に考える
- 他の職業分野を視野に入れる
農学部・水産学部の大学院進学を「将来の投資」として考えているのであれば、一度立ち止まって再考することをおすすめします。
大学側や教授が進学を勧めてくるのは、彼らにも経済的なメリットがあるからであり、あなた自身のキャリアに本当に必要かどうかは別問題です。
限られた20代の貴重な2年間をどのように使うべきか、長期的な視点で判断することが大切です。
最終的に、自分の進路は自分で決めるものです。
これまでいろんな発信を行ってきましたが、実際に行動できるのは5%くらいです。ほとんどの人は面倒臭く、現状維持が本能的に大好きだからです。
でも行動するだけで5%も救われるなら、私が発信したあると思います。
進学することで得られるものや、進学しなかった場合に見えてくる道など、しっかりと考え抜いて、後悔のない選択をしてください!!
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